イベント詳細

第68回『JR西荻窪駅周辺散策とアート&薪能鑑賞』

--このイベントは終了しました--


2010年05月08日(土)開催

居酒屋やレストランは、“オトナの遊園地”であり、はしご酒は“小さな旅”であるといわれています。しかし、この旅は情報なしでは、しばしば痛い目(=がっかりすること)に遭うことがあります。

今回の企画は、「案内者が現在住んでいるか、(または過去に住んでいたとか、)よく出かけて知っている魅力的な街にある居酒屋・レストランやアート・演劇鑑賞を含む見所をお互いに紹介しあおうという趣向」で開催します。そして恐らく一人では見ることが出来ないであろう街を案内人(世話役)の解説付きで歩き、あわせて飲み喰いも大いに楽しもうという趣向です。

その第一段として、今回はJR中央線の西荻窪駅周辺を下記要領で歩く企画を考えました。鉄道の2路線がある駅を含む街は“一丁小町”と言われますが、西荻窪駅は、その“一丁小町”である「吉祥寺駅」(JRと井の頭線)と「荻窪駅」(JR中央線・総武線と丸の内線)の中間(1駅目)にあり、“二丁小町”ともいうべき魅力的な街です。 多くの文化人が住んでおり、アンテイーク店と古本屋が数多くあることが知られており、最近ではパブリックアート作品も設置されてきています。散策終了後、居酒屋でお酒を飲みながら食事を済ませ、幻想的な夜の井草八幡宮神楽殿で、年1回開催される本格的な「薪能」を鑑賞します。

【主な立ち寄り先】

高円寺駅10:55集合→座・高円寺見学→西荻駅11:45(アート見学)→昼食13:00~14:30→散策14:30~17:00→夕食17:00~18:15→薪能18:30~20:30頃(終了後、解散)

⑴ 2001年に大江戸線環状部10駅と競い、グッドデザイン賞の“金賞(大賞)”を受賞した「仙台メディアテーク」や“みなとみらい線”の「元町・中華街駅」の駅構内全体を幕末の横浜を撮影した絵ハガキ写真を拡大したタイルで覆ったユニークなデザインで著名な建築家・伊東豊雄さんが、テントをイメージして設計したという杉並区の芸術・文化拠点「座・高円寺」(21年5月開業)を見学後、JR西荻駅に移動します。(11:00~11:30)

⑵ 東京藝術大学教授で著名な彫刻家・藪内佐斗司氏(奈良で開催の平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」の作者)が制作し、21年5月に西荻窪駅周辺に設置された「六童子」(上向き童子、花の童子、おすもう童子、縁結び童子、大朝露童子、龍神童子)等のパブリックアート作品を見学します。(11:45~13:00)

⑶ 西荻窪駅周辺に数十カ所あるといわれているアンティーク・ショップやギャラリー、古書店の中から特にユニークな店を選んで見学します。(14:30~16:00)

⑷ また、西荻駅北にあり、都立日比谷公園や井の頭公園のような喧躁と賑わいとは違い、静かな佇まいの「善福寺公園」(東北遠征の帰りに源頼朝が矢尻で突いて湧水を掘り当てたと伝えられている“遅の井”やJR西荻駅の土地を寄贈し西荻窪を発展させた功労者で井荻村長の内田秀五郎像)や白亜の時計台が美しい「東京女子大キャンパス」等も時間が許す限り見学します。(16:30~17:00)

⑸ 昼食は、リーズナブルな料金で美味しいイタリアンレストラン「ビア・ヌーボー」か「Del Papa(デルパパ)」、または各種の蕎麦料理店紹介本に必ず掲載されている蕎麦の名店「大村庵」か「鞍馬」で摂ります。(13:00~) 1,600~2,000円(各自精算)。

(⑹ 夕食&懇親会は、JR西荻駅北と南口に戦前からある焼き鳥屋「戎」か上記(5)で17:00頃から18:20まで開催します。(17:00~18:00) 2,000円程度(各自精算)。

⑺ その後、源頼朝が東北追討の際1193年に植えたという松の傍にある井草八幡宮神楽殿で開催される第9回「薪能(葵の上)」を19:00頃より鑑賞します。(薪の炎の弾ける音や煙の臭いが流れる星空の下、幻想的な鎮守の森の中の神楽殿で、“金春流能楽師”による本格的な能舞台を鑑賞しながら一夜を過ごします。(注記:22年5月8日開催の第9回の今回の演目は“葵の上”です。源物語の光源氏の正妻の「葵の上」に六条御息所が恨んで、その生霊が取りつくという話を題材にした能です。)(18:30~20:30)


石村 誠人

1999∼2004年に東京都地下鉄建設㈱在籍時代に、大江戸線環状部26駅の改札口付近に29点のアート作品を設置し、その寄付金(530百万円)集めと作品の選定作業(コンペ等)に従事。自ら企画・編集した写真集「駅デザインとパブリックアート(21世紀の地下鉄をめざして)」1万冊を制作・販売し、「大江戸線12駅見学ツアー」を76回開催し、2,030人を解説付で案内している。2005年に、「駅(街)デザインとパブリックアート研究会」を設立し、優れた駅(街)の建築デザインとアート作品を見学・評価する会の代表世話役を務めている。


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