イベント詳細

第59回『東大寺お水取りと、聖地神野山を山添村に訊ねる』

会員、橋本完さんが企画案内する地域美産研究会山添村いわくら文化研究会と共催

--このイベントは終了しました--


2009年03月13日(金)~2009年03月14日(土)開催

奈良時代の官寺である東大寺お水取りは、「水と火の祭」祭祀の原型。この奈良盆地から大和高原の東へ18キロ離れた山添村に、毛原廃寺跡がある。この毛原廃寺は、当時の文書に記載されていないが、奈良大仏殿建立の為に勅施入(ちょくせにゅう)された東大寺領板(いた)蝿(ばえ)の杣(そま)の境域内にあったことから、東大寺の杣支配所として木材の供給地であったと考えられる。この地域には神野山を中心とする聖跡が多数存在する。聖地の要として磐座(いわくら)が存在、これらを山添村イワクラ文化研究会の案内で廻り、祭祀の痕跡を地域美産として探る。

東大寺の若草山と春日大社の御蓋山は、奈良盆地の北の東端に位置する神奈備(かんなび)で、奈良盆地の東に位置する大和高原には数々の聖跡が存在する。その中でも山添村の毛原廃寺跡は、東大寺より先に建立されたという考古学的資料が出土している遺跡。神奈備としての神野山の神野寺は、毛原廃寺跡の奥宮に当たるという説もある。東大寺は大和高原の西の入口に当たり、神野山を抱く山添村は、奈良の奥宮に推定される地域美産。

 

他の見所:
1.東大寺大仏殿、戒壇堂、手向山八幡宮、法華堂、二月堂。
2.鍋倉渓、岩屋桝型、神野山山頂、山添村歴史民俗資料館。


奥谷 和夫

昭和29年(1954)奈良県山添村生まれ。山添村村会議員。
近畿大学法学部卒業後、大阪府職員を経て村会議員を現在4期目。山添村の観光ボランティア大使として日々、山添村を駆け巡る。特にイワクラについて造詣が深く、目に見えないチカラと自然あふれる風光明媚な神野山を愛してやまない風流人。山添村いわくら文化研究会副会長。山添村観光ボランティアの会副会長。地域づくり支援機構地域プランナー。著書『イワクラ』遊絲社論文「自立のむらづくりは未来への挑戦」(「議会と自治体」2005年11月号)。

橋本 完

昭和37年(1962)大阪生。ニューヨークPratt Instituteでモダニズム建築の師W.グロピウスの愛弟子、J.ジョハンソンに近代建築を学び、帰国後上田篤都市建築研究所で大学、博物館等の設計とまちづくり計画に従事後、現在はアトリエまほろ主宰。芸術を基に、建築とまちづくりの新しい価値喚起のため、アート・インキュベータを提唱。1995年大阪新世界で「タワーアートin通天閣」展主催。2003年より「匠が創る生活空間」のテーマを基に和魂和才プロジェクトを提唱し活躍中。


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