イベント詳細

第22回『京の風情を伝える町家、その建物と暮しの美学を吉田/秦家に尋ねる』

関西在住の地域美産会の会員たちが企画・案内する、京都美産探訪/研究会その1「京都の町家研究/探訪会」

--このイベントは終了しました--


2005年05月25日(水)~2005年05月29日(日)開催

平成17年5月25日(水)研究会・・・東京
5月29日(日)探訪会・・・京都

地域の美産たちを現場に訪ねて肌で味わう「Public Art Forum地域美産探訪/研究会」は、平成14年12月7日(土)第1回探訪会『横浜市中心街の地域美産いろいろⅠ』の開催後、21回の催事を終え、第3年度の活動に入りました。その冒頭を飾る4月の「鎌倉の美産探訪/研究会‥そのⅡ」は、岡村 馨会員の企画案内でしたが、5月の催事も地域美産会の関西会員、橋本 完(アトリエまほろ 主宰)さんと支持者の森山貴之(神戸芸工大講師)さんが、当会代表杉村荘吉の運営責任の下に企画・案内する「京都美産探訪/研究会そのⅠ『京の町家探訪/研究会』」です。


 

住吉具慶作(推定) 1680年代の洛中洛外図の町家

京都の町家は、桓武天皇が延暦13(794)年に遷都して以来、都を治める朝廷、武家、寺院の営みや、都に出入りする人と物の集散などを「商い」で支えてきた人々が、長い歴史の中で造り上げた職住合体の民家です。その機能性と合理性はル・コルビジェがフランスで設計した集合住宅に応用したとも言われ、京の町衆が創り上げた機能美と建築美は、ここ10年間マンション立替工事等によって町家が次々と消えていく時代を迎えて、その価値と風情の喪失を惜しみ保存に尽す人々、町家に21世紀の新しい機能美を探す人々などの間で、改めて見直される時代に入っています。

 

 

 

今回の「京都美産探訪/研究会その1『京の町家探訪/研究会』」は、5月23日(水)研究会を東京で、杉村が町家の歴史と建物の特長を京都の歴史を交えて概括。5月29日(日)探訪会は京都で、橋本、森山両氏がその博識と地元の利を活かして選んだ町家の優れモノたちを、新町通の吉田家と油小路通の秦家を中心に探訪。

 

 

 

最初の吉田家では、当主で地域の文化財保存リーダーの吉田幸次郎さんから同家や町家と祇園祭等の解説を聞いた後、地域の旦那衆が私財を集めて建設した旧明倫小学校(現京都芸術センター)を訪ねて、贅を誇る建物を同氏の解説で探訪。最後の秦家では当主の秦めぐみさんに、「太子堂奇慶丸」として長年小児薬を商ってきた極上の町家内部を案内して戴いた後、奥座敷で一日一客の為に供する最上の町家京料理をめぐみさん選定の銘酒を友に戴きながら、その凛とした町家住まいの息遣いを感じてもらいます。今回は昼食会が交歓会を兼ねます。

尚5月28日前泊する方の為に、町家旅館の数部屋と、最近まで予約が難しかった京板前割烹の最上店「千花」での 夕餉を、2代目亭主のご理解を得て13000円コースを8000円(酒別)10名限定で予約。ご希望の方は杉村宛連絡下さい。



詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。

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