イベント詳細

第17回『第2回妻有トリエンナーレを見る–スライドとトークと忘年会』

美術評論家で当会世話人、藤嶋俊会さん企画による第8回研究会

--このイベントは終了しました--


2004年12月11日(土)開催

地域の美産たちを現場に訪ねて肌で味わう「PublicArtForum地域美産探訪・研究会」は、平成14年12月7日(土)第1回探訪会『横浜市中心街の地域美産いろいろ1』の開催から丸2年たち、鎌倉生まれの当会会員、岡村馨さんが企画案内する第17回催事、「鎌倉の美産探訪・研究会シリーズ・・・その1」(11月24日&27日)に進み、さらに12月開催の第18回催事の案内と参加申込みに入ります。

18回目の催事は、当会世話人の一人藤嶋俊会さんが、パブリックアート研究家の立場から、過去数年の間新潟県十日町市を含む中越豪雪地帯、妻有地域の地域おこしに現代アートを活用する北川フラム提案のアートプロジェクト、第2回妻有トリエンナーレの成果を現地に訪ねて調査した結果を、スライドを交えて報告し、現実の地域社会づくりに参加したアートの可能性とその限界を当日の参加者と語りあうという、パブリックアート愛好家にとって垂涎の企画です。愛好家でない人々にとっては、農林業の厳しい生活に生きる豪雪地帯の人々が、自分たちの生活とはまったく縁がなかった現代アートとどう付き合っているかを知る、大変興味深い企画となります。この地域は今回の中越地震の被害地域とも重なり、現地に設置されたパブリックアートにも被害が及んでいるようで、その状況も聞くことができそうです。研究会の後は忘年会です。今年度催事への参加体験を肴に参加者一同で好き勝手なことを喋り合って今年のウサを吹き飛ばし、一年を納めましょう。

北川フラム:アートディレクター、アートフロントギャラリー(東京代官山)代表。アートが公共の場づくりに発揮する力を、アートディレクターとして代官山、ファーレ立川、越後妻有地域プロジェクトなどで実践中。

越後妻有アートネックレス整備事業:今年知事を辞した平山征夫新潟県知事が、知事就 任直後に提唱した「ニュウーにいがた里創プラン」を1996年にパブリックアー トの効用を導入した「越後妻有アートネックレス整備構想」として纏め、1997年北 川フラムを総合コーディネーターに任命して、妻有アートトリエンナーレ等の地域おこ しアートプロジェクトが始まる。


藤嶋 俊會

昭和18年(1943)会津若松市生まれ。中央大学法学部卒、神奈川県庁勤務。神奈川県民ホール開館時より現代美術の展覧会企画従事。著書に「神奈川の野外彫刻」、「昭和の美術(彫刻編、共著)」ほか。元神奈川芸術文化財団ギャラリー課長、Public Art Forum地域美産研究・探訪会世話人。


詳しくは当会発行の地域美産研究会Newsをごらんください。

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